2014年9月29日
環境にやさしいとされている「古紙の再利用」は、再生するために大きなエネルギー負荷がかかります。
古紙は巨大なミキサーのような機械に投入され、水と混ざって繊維状にほぐされます。同時に薬品などで異物除去、インク抜き、漂白が行われます。
もちろん真っ白でなくていい新聞紙、コミック更紙、ダンボールへの再生であれば、この負荷は少なくて済むので古紙再利用に適しています。当社でも印刷業務で日々発生する印刷ヤレ紙はリサイクル業者により回収され、再生ルートに乗って資源として再利用されています。
一方でカラー印刷用途の用紙や、本文の上質紙は白くなくてはなりません。栄光では今回、最も環境負荷が少ないであろう「資源循環型の用紙」を採用しました。
インドネシアの広大な植林地に、アカシアとユーカリの苗木が植えられます。この苗木はわずか5~6年でパルプに適した成木となり、伐採されます。雑草を生やさないためにも、間をあけず苗木を植え続けます。100万ha(東京都の4.5倍)もの広さがあるので自然林伐採をする必要もありません。生態系を維持しながら、木材の持続可能な調達を実現しています。
カラー印刷用の板紙(冊子表紙、はがき)に、この資源循環モデルで作られたピュアパルプ100%のアイボリー紙を採用しました。